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Pan Records

戦前ブルース音源研究所

Pre War Blues Laboratories

ブラインド・ブレイクの幻のSP盤が発見され公開されました。 ブルースカレンダー2014年版 CDに収録されてます。



 Paramount 13115   Miss Emma Liza  ・ Dissatisfied Blues

Blind Blake SP発見記念とし カレンダー + 戦前ブルース音源研究所 検証用音源CD-R 

10曲の検証音源がセットとなっております。

研究所専用ストアーでカレンダーをお買い上げの検証用CD-R の詳細情報です。


【曲順 : 曲名】

3062_2 Tampa Bound
3073_1 Skeedle Loo Doo
20556_1 That Lonesome Rave
20557_2 Terrible Muder Blues
20558_1 Lwavin Gal Blues
15462 Ice Man Blues
L-326_3 Itching Heel
L-437_2 Diddie Wa Diddie No,2
L-647_1 Playing Policy Blues
L-648_1 Righteous Blues







 この資料音源は検証用音源ですが 明かにリアルなフィーリングを感じて頂けると思います。

また 演奏者として どの様な楽器を使用し どの様な演奏や奏法をしていたのかを知る為にも 重要な検証になります。

 従来の先入観にとらわれることなく 実際の演奏が見えて来るかも知れません。
想像を膨らませながら 音源を楽しんで下さい。

ブレイクは通常 ギターを 一音ローチューニング や半音 もしくは 一音半のローチューニングにしていたと想像出来ます。

そして もちろん カポを使っていたとも想像できます。

一音ローチューニングはCシェイプコードで B管楽器(Bb)とセッションする時にとても有効なチューニングでした。 

また当時のギターと弦のテンションにおいてブレイクのような軽快なフィンガーピッキング奏法をする場合には、
ローチューンは 必須条件となるチューニングであったと想像出来ます。 



【録音回転速度】 1920年代中期  マーシュスタジオの録音回転数は カオス的です。
カッティングマシンのTP設定もカオスですが、一時期安定し同じ設定の録音を続けている事も確認出来ます。




3062_2 Tampa Bound  -  Blind Blake  Vo,G

key - E  ブレイクの得意なGシェイプの演奏です。 

この曲は とても多い録音回転数 75rpmでの再生をした時キーに近い演奏になります。

チューニングは 一音半のローチューニング

(半音上の演奏であれば 演奏キーは F であり 一音のローチューニングでの演奏 
録音回転数は 79.5rpm程度になり、これまで聴いてきた再生(78rpm?)より 更に35c音程は高く 早い演奏になります)

ブレイクは一音ローチューニングを基準として 更に半音ローもあり、逆にカポを使用する事もあります。
更には 1930年代の録音ではスタンダード・チューニングもあると想像出来ます。




3073_1 Skeedle Loo Doo - Blind Blake Vo,G

Key - Bb これも得意なCシェイプの演奏です。

一音のローチューニングは、ブレイクが最も多く使ったチューニングです。
この再生は 74rpmでの再生をした音源ですが キーから若干ずれております。
演奏のタイミングやギターの表現、またテイク-2音源との検証もありこの速度での修正音源としました。
もう少し検証が必要であると思います。
 


【 半音マジックは 存在するのか 】

1928年5月 シカゴ マーシュスタジオでの録音です。

次の3曲 ブレイクは女性ボーカルにギターの伴奏を付けてます。

20556_1 That Lonesome Rave ‐ Bertha Henderson  Vo, Blind Blake G,


ブレイクは 一音のローチューニングで Cシェイプ Key-Bb の演奏です。



20557_2 Terrible Muder Blues - Bertha Henderson  Vo, Blind Blake G,

同じく 一音のローチューニングで Aシェイプでの伴奏 Key-G です。



20558_1 Lwavin Gal Blues - Bertha Henderson  Vo, Blind Blake G,

続くマトリックス これまた同じチューニングで Cシェイプ  Key-Bb の演奏 

Fへのコードチェンジには ブレイク独特の低音リフを入れ、ピアノのような低音通過音を奏でています。


この時期 マーシュ・スタジオでは 安定したTP設定で録音を続けておりました。

1928年4月 20517 Doggin' Me Mama Blues から 9月 20887 Low Down Loving Gal までは
同じTP設定での録音であった事が検証データーから判ります。


20887_5 Low Down Loving Gal    続く 20888_1 Sweet Papa Low Down はTPを変更しました。

これは Low Down Loving Gal のテイク5というテイク数(失敗?)が関係しているようにも考える事もできますし

続く Sweet Papa Low Down が、クラりネットやシロフォンとのセッションであった事も設定変更に関係しているかも知れません。


この上記3曲は この様に比較的安定していたカッティングマシンの設定時期での録音でした。

クラリネットなどのセッションも多い Bbのキーや 同じチューニングでのAシェイプ Gのキーでの演奏だったのでしょうか?
それとも B もしくは G# といった演奏だったのでしょうか?

ちなみに 同じ Bertha Hendarson 20550 So Sorry Blues は ピアノとのセッション キーはA 
録音は75rpm(標準的な録音速度)です。



1929年8月17日 インディアナ州 リッチモンド ジェネットスタジオ

15462 Ice Man Blues ‐ Blind Blake Vo,G

この日は ブレイク史上もっとも重要な 最高な録音を残した日です。

既に " Arthur Blind Blake True Revolution " CD でも この日の録音曲は紹介してます。

半音マジックと呼んでいる録音回転数での修正です 73.5rpm
演奏キーは ブレイクに多い Key-B 半音ローです。

一音半のローに 2カポなのか それとも アンプリファイドしたギターで半音のローチューニングかも知れません。

もしも この修正が違うとすれば ブレイクは 通常の C のキーで忙しない演奏をしていた事になります。




1930年4月 ウィスコンシン州 グラフトンスタジオ


L-326_3 Itching Heel - Chocolate Brown(Irene Scruggs) Vo, Blind Blake G,

個人的には ブレイクの女性ボーカルとのセッションでは アイリーンとのセッションが一番好きです。
曲のキーは Key-C です。 73.5rpm

国内の有識者に限らず 海外のSPコレクター諸氏にもこの修正音源を聴いて頂いております。
特に演奏者の方には、「違和感がなく アイリーンの唄のビブラートやギターとのタイミングがリアル」との評価を頂いてます。

それにしても 見事な 二人の " 掛け合い" です。




1930年8月 ウィスコンシン州 グラフトンスタジオ

この録音は 幻のデルタセッションとも評される Charley Patton,Willie Brown,Son House,Luoise Johnson が
グラフトンにやって来た同じ時期 マトリックスはすぐあとに続く録音でした。(間には4曲Marie Griffinが入ります)

ブレイクはこの時 4曲しか録音をしておりません。

L-437_2 Diddie Wa Diddie No,2
 - Blind Blake Vo,G

ブレイクは 半音ローチューニングに2カポを付けて演奏を残しました。
4曲とも同じチューニングとカポの位置での演奏でした。

Cシェイプでの演奏  key- C#  です。 73.5rpm





1930年11月 ウィスコンシン州 グラフトンスタジオ
この頃には ブレイクは妻ベアトリスと共にグラフトンに程近い ミルウォーキーへ移住し録音のタイミングで
汽車に乗ってやってきたのだと思います。

L-647_1 Playing Policy Blues ‐ Blind Blake Vo,G

Gシェイプ Key-G の演奏です。
スタンダード・チューニングでカポ無し もしくは 半音ローチューニングの1カポ

続く録音は、大きく録音回転速度を操作していると思われ、それを考慮しますと
半音ローの1カポの可能性が高いと思います。 73.5rpm

G#の演奏ならば(78rpm再生の場合) 5番の歌詞
  12.00

I begged my baby, let me in her door

Wanted to put my  25-50-75 in her 7-17-24. の部分が

早口言葉以上に滑稽な事になります。




L-648_1 Righteous Blues-Blind Blake Vo,G

グラフトン録音に限らず 半音マジックは 彼らの常套手段ではなかっただろうか?

しかし この曲は半音ではすみません・・・・


key-B  Cシェイプ 半音ローチューニングの演奏ではないだろうか・・・とすれば前の曲は1カポ


この時期までのグラフトン録音のTPは マーシュ時代に比べても比較的広いです。

それは 高い音圧を収録する為だったかもしれませんが、当然録音収録時間は短くなってしまいます。
69rpm~70rpm 辺りまでの減速録音であったと想像出来ます。

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以上 検証音源 でした。    お楽しみ下さい。

グラフトン録音に関しては まだまだ SP盤の収集が必要な状況です。



さて カレンダー収録のブレイクの新発見音源も お楽しみ頂けたでしょうか?

ギターを叩くリアルな音、そしてボーカリストとしての表現力も臨場感があります。

これが ブレイクの本当の唄声なのか・・・・


 私達の検証は   次の世代への宿題であり そして プレゼントなのです。 ブレイク万歳!


戦前ブルース音源研究所 Akira Kikuchi


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