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お問合わせ
labo@pan-records.com
Pan Records

戦前ブルース音源研究所

Pre War Blues Laboratories

 はい、3週目となりました。

「悪魔のギターを持つ男」

 

 

 

一枚目の咥え煙草の写真は いちいちクローズアップするのが馬鹿らしいのですが一応やっておかないといけない。

スーツの写真が1935年 メンフィスのビールストリートにあったフックスタジオでの撮影、

 咥え煙草写真は1930年初頭ローカルストアーで撮影したダイムフォトだそうです。

 

1935スーツ写真で持っているのは ギブソンL-1というギター、 

45年前に遡って1930年初頭の咥え煙草写真で持っているギターは

カラマズー KG14(1936年秋以降に発売された) 

 

 

まだねぇよ! まだ売ってないんだよ! 

 

 

(このギターが何故カラマズーKG14であるのかは公開しています)

http://labo.pan-records.com/index.php/robert-johnson/58-3-2011-07-27

 

ほら出た! 未発売のギターを抱える悪魔! ロバのジョン!

 

もうこの時点で写真の信憑性の論議はない

 

 

2008年頃トム・グレイブズがロバート・ジョンソンの本を出版したが、

その中でこのギターをカラマズーKG14 と書いている。 

 

実は2000年代中頃までには私達ヴィンテージ・ギターに精通する者の間ではKG-14 であるとの見解があった。

この情報はブルースリサーチャーへも届いていたのだろう、しかし、ギターの発売時期までは知る余地もなかったのか、

興味が無かったのか、事もあろうか有名なリサーチャーが満を記して出版したロバート・ジョンソン本で、

大事な写真ギターについて触れる章での考察の甘さを指摘したい。

 

 

後から出したスーツ写真を1935年とした為、その前に出した写真は1930年初頭にしなければならなかった。

何故かというとメンフィスのスタジオで立派なポートレート写真を撮影した後に、

ギブソンの安物ブランドのカラマズーを持ってだらしのないシャツにサスペンダー、

ダイムストアーで安いプリクラを撮ったなんてつじつまが合わないからだ。

 

  

ギターも格好も 落ちぶれた感 丸出しじゃないか。逆なら 成り上がり感が湧くもんな。

咥え煙草が1936年秋以降だとするとスーツでビシッと決めたウェーブ頭を坊主頭に丸めたってことになる。

 

 

 

 

咥え煙草の方が若く見えるが 皆さんはどう感じるだろうか。

仮にフェイクでなければ咥え煙草プリクラ写真は1930年初頭でなく1937年以降と判断せざるを得ない。

 

サンアントニオのレコーディングを既に終えている時期か、翌年のダラス録音さえ終えている時期ともいえる。

 

死亡証明書が本当にボブのモノならば、ギターが発売されてから死ぬまでの間の写真ということである

 

他に時代を証明出来る物証を写真の中から見つける事が出来なかった。

 

このように、カラマズーKG14 を持った写真撮影時期の設定すらデタラメではあるが

                    その他も 色々とやっておかないといけないので お付き合い下さい。

 

 

「漂白タバコを咥えさせろ」

 

1930年初頭 巻煙草がポピュラーなタバコであったようです。

もちろん機械で巻かれた輸入タバコも流通していた事が調査で分かりました。

 

それこそダイムストアーに置かれていたのは缶に入ったタバコの葉であった。

喫煙者は自分でその葉を紙で巻いて吸っていたらしいが、巻煙草の紙は現在の様に漂白されていない

薄い茶色だったという情報を得た。

 

ボブのタバコはシャツ以上に白く漂白されているようだし、先端にタバコの葉らしき

色の変化もなく火を付けた様子もない。閉じた唇に付けた感がある・・・ショボイ

 

bob tabaco

 

残念だが漂白された巻煙草の紙や閉じた唇からの不自然な角度も考慮すると、

タバコはあとから付けたと判断したい。

 

 

「ロバート・ジョンソンのカポを探せ!」

 

 

2フレットに装着しているギターカポは時代にマッチするのだろうか。

これも結論から言おう。

 無い! 無い! 残念だがその時代にそんなカポは無い  今でも無い。 どうやって固定しているのか。

  

私は同じカポが欲しくて写真を信じ探し続けた。

  

 

 

 

 

1900年から1930年代までの楽器カタログを血眼になって探してはチェックし、

当時販売された現物や似たような当時のカポを片っ端から集めて調べてみましたが、

どうにも無い、同じようにギターを傾けて撮影しても同じようには写らない

 

 

 

 

指板側の白い抑え部分が6弦側から上部にはみ出した形、止める仕組みが上下になくピポットらしき部位もない、

ネックにそって巻いたようなシルエット。

 

 指板に置くだけで弦を抑えられる デビルカポ、 真正面からみると一弦側下に5㍉ほど

 はみ出している黒っぽい部分を確認出来るがこれはネックサイド部分であると判断出来ます。

ネックのカーブに沿って巻くような形状、金属じゃないようだ、、布かな。。。。

 

一応実寸を計算で出してみたのでご参考にして下さい。

実際のカラマズーKG14を用意し同じ2フレットのフレット幅を実測し、写真のカポの大きさを算出しました。

bob capo

これは難しいです、カポの直線も曲がってますし、端っこが雲のように徐々にボケて消えてゆく()

 すげぇ魔力か、魔力なのか!

 bob capo fake

 

 

本当に当時を知っているギターマニアだったら間違いなく現存するスプリングカポ使う。

危うく騙されるところだったぜ。

 

 

 

幅は白の横にはみ出した部分を含めW=12mm13.5mm 程度、

長さは白部分と黒のはみ出し部分H=61mm+5mm

 

もしかして これか?bob capo2 

 

 

80年代一番流行った今も健在ナイロンのひっかけ式 ダンロップじゃん!()これなら分かる

 クソなスタッフだよなぁ だから上から白で塗りつぶしたってわけか!

 

幅も長さも ほぼどんぴしゃり、 ん~ 本当だったら 相当ギターに浅いやつの仕業だけど。

 ダンロップ1980モデル 幅13.8mm x 61 (参考まで)

 

 

 

 

「写真の構図」

 

カメラの位置を想定するとギターの傾きと手の角度が不自然。 

同じカラマズーKG14を持って 視線とギター、手首から指のポジション角度を検証しました。

 

 

かなり引き(離れて)で撮影しないと無理でした。カメラの位置は顔のやや上からですがギターは下から、

もしくは斜めに傾けている。すると指のポーズ、手首の曲がりに無理が生じる。

次の写真は 現物と全く同じ大きさ1930年代後期のカラマズーKG14です。

 

同じ角度で写るように被写体も複数人変えて撮影してみました。

トリミング無しで このショットは相当不自然で無理でした。

そこで目線やギターの角度と構図を合わせるためにトリミングをすればこの様になりました。 

ご覧ください。 

                

    bob phot jambob phot jam upbob post card250px

 

カポはご覧の通りネックの 横の部分 が必ず写ります。 

そして指のフォームがどうしても出来ませんでした、グー になっちゃいます。

指の長さなど身体的な特徴で違いはありますがあの指のフォームは正面から撮影したものを

ネックの部分にくっつけたと考えるのが妥当。

 

出来たとしてもかなり引きでの撮影となり、そして目線が重要。

これはカメラの位置と距離に関係しますのでトリミングなしで構図内では無理だと判断しました。

 

それにしても首ないな。それから肩が横にまっすぐなのも気になる。

まるで両隣で肩を組んでいたように上がっている。 

 

そんな無理なポーズしてまでギターと指をフレームに入れなくていいし、いくら安いプリクラだって全体写真でいいでしょ。

もしくは顔だけの証明写真。ほんとはネックはもう少し僅かな遠近斜度がつくはずでヒールの形とカーブもおかしい。

 

         mavin frame bob frame250px

               

マービンの写真をこれくらいクローズアップしたら 全くどんぴしゃりの構図!っていうか まんまじゃん。

 

奴ら 見たな写真。  芸がない。  ギター弾けないやつが偽装ったと思う。

 

張り付けたフレットボートとボディのボカシ加減も笑える。 それから 指 ホント気持ち悪い。

闇から伸びる悪魔の手のつもりだったんだよな。左手の親指 どこ行ったんだ、悪魔の四本指なのか、

 

 

偶然親指隠れて、偶然2フレットにカポして、偶然タバコ加えて、偶然サスペンダーして、

偶然同じ構図でギター持つという、ここまで偶然が重なるともはや偶然とは言わない。

 

 

ここは素直にマーヴィンの写真を見て造ったと判断したい。

 

左のサスペンダーもおかしいな、肩からズボンへ伸びず脇の下から後ろにタスキ掛けになっているじゃないか()

シャツの影もおかしいぞ。

 

 

シャツに映る手とネックの影二つの濃淡、光の照射は2方向からだろうか、

後ろの布の影は被写体を中心に左右へ伸びているから真上からの光はあった事が分かる。

 

ネックと指の影は被写体に対し右斜め上方向からの影があるので強い光を当てた可能性もある、

するとバックの布の影がおかしい。

 

78Qaurterly に掲載してある写真は、とても暗く仕上げてあるので迫力ある仕上げで暴きにくかったが、

ポストカードの方は明るく詳細が分かる分、影の不自然さが目立つ事になった。

 

  tabaco frame

 

で、なんで写真の枠外まで同じ砂状ノイズ掛けてんだよ!そこは写真の外だぞ。

 

写真の外まで安っちぃノイズ掛けんなよな! ばっかじゃねぇの!

 

それから 初めは引っ掻きキズなかったんだよね。

大事なロバート・ジョンソンの写真に 引っ掻きキズ付けちゃったやつ怒られるだろうなぁ

本物だったら、、、、偽物だから怒られないけど(笑)

古っぽくキズとか付けて、わざとらしい引っ掻きキズの割には全体がキレイだし、右の耳はどこ行ったんだよ!

そこまで暗くないのに耳ねぇじゃん! 

 

だんだん怒りが込み上げてくるのを抑えながら、核心を付く話にしたいと思うのですが、次の章はちょっと洒落になりません。

実名を挙げてお伝えする部分があります。

 

ブルースファンじゃなければ即効でフェイクだって笑うだろうが、ファンはそうはいかない。

 

ガッカリしたくないからだ。

 

あなたの肩を叩きながら伝えたい、

 

“ ポン ポン 残念ながら造りモノだ ”

 

じゃこの咥え煙草のあんちゃんは誰なんだって話だよね。

 

まぁ 顔くらいは本当であって欲しいけども、さて どうでしょう? 

オリジナルがどこにもないというのだから話にならない。

 

海外のフォーラムに数年前アップされてました。  ホントは こいつなんじゃね? 

 

 bob fake          bob fake2

 

ギャハハハ    

すぐにフェイク画像を作って投稿する人がいたりして今の時代だったら簡単に誰でも作れるけど、

1980年代後期は高額なソフトを使用しているし

上手くやったつもりだったんでしょうし、製作費もそれなりに請求出来たのでしょうね。

 

最後に 元となったマービンの写真の詳細 -裏面の写真も紹介しておきます。

 

切手ほどの大きさの小さな写真です。

実寸は 1 3/4 x 2 1/4 ( 44.5 x57.1㍉)
人物の名は、" Marvin Neuson偶然にもロバート・ジョンソンの2回目のレコーディング場所

テキサス州ダラスのその他の写真群に混ざって発見された写真でした。

 

bluesman bluesman back

 

ヴィンテージ写真のコレクターをしている人物の鑑定によると、長年多くの同年代の写真を見てきた経験から、

この写真は間違いなく1930年代のオリジナル写真であると判断されています。

 

加えてヴィンテージ・ギターの見地からもギターはパーラーサイズ、たぶんオールバーチ材、

グルードブリッジがはがれてしまったのでティルピースを付けたのでしょう。

カポはスチール製のスプリングカポ。

 

相当弾き込んでますね、ポジションマークやネックヒールのカーブも考慮して

Regal系の安物ギターだと思います。

楽器は時代的にも不自然な部分はない。

 

このようにオリジナルがしっかりあれば、写真とその時代の証明も出来ますが

ボブの写真は世界のトップレベルのリサーチャーですらオリジナルを見たことがないというのだから、どうしようもない。

 

とにかくボブの二枚の写真は検証の通り加工された写真であり、その時期はコンピューターによる写真加工が

一般庶民に安価で普及する以前であった時代背景がある。こんな事が出来るなんて一般庶民は考えもしない時期だ。

 

そして、歴史研究家が単に興味でリサーチした情報や資料を発表するという次元ではなく、

大きなビジネスとして動き始めていたことも見落としてはならないだろう。

 

検証の様に嘘っぱちの作りモノだったのか、それとも現在活躍するコレクターや研究家達が信じているように

親族から発見した本物のボブの写真なのか、もう少し確かめる必要がある。

 

 

 

第1章_1の会話のやり取りの部分は、2枚の写真検証結果からの想像でフィクションですので、

会員読者のみなさんはそれぞれに想像されたら良いと思います。

 

個人的には ビジネスに絡んだ工作が大きく関係していると感じています。

 

少なくとも写真のオリジナルを提示出来ないのであれば疑われても仕方ないであろう。

 

どこかにあるオリジナルを確認するまではこの検証は確証とならないが、次の最終章ではオリジナル写真を確認すべく

奮闘しその結果をお伝えしたい。

 

未来に発売されるギターを持ち、あり得ないカポタストを付けた、悪魔のギターを持つ男

それがロバート・ジョンソンだ!

 

写真が もしも 嘘だったら、

よくもまぁ世界中を騙しやがったな。  この上ないフッパ野郎だ。 

  

 

さて いよいよ ロバート・ジョンソン写真検証は最終章へとなります。

消えちまったボブ 最終章へ ここからは洒落になりません。

公開はクリスマスイブ!
消えちまったボブ 驚愕の最終章 2017_12_24

 


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